視点のズレた健康ブーム。脳の健康について考えていますか?


健康になる為に、もしくは、病気にならないために気をつけていること、もしくは、気にしていることはなんでしょうか?
様々な健康ブームが巻き起こっており、多くの人たちが、食事(主に、糖質摂取量、脂質摂取量、タンパク質摂取量、塩分摂取量)、睡眠、運動、生活習慣、血圧、血糖値、コレステロール値、尿酸値などを気にしており、中にはかなり気を遣っている方もいらっしゃいます。
私も、昔は健康ブームに踊らされて、健康になることに関して人よりもかなり気にしていました。食生活については、常軌を逸していたと思います(食生活については、今後の記事で詳細に証しいたします。)。

健康ブームの中で非常に多く取り上げられる疾病は、生活習慣病ではないでしょうか。

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生活習慣病は、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」のことを指しており、例えば以下のような疾患が含まれるとされています。

食生活
インスリン非依存糖尿病、肥満、高脂血症(家族性のものを除く)、高尿酸血症、循環器病(先天性のものを除く)、大腸がん(家族性のものを除く)、歯周病等

運動習慣
インスリン非依存糖尿病、肥満、高脂血症(家族性のものを除く)、高血圧症等

喫煙
肺扁平上皮がん、循環器病(先天性のものを除く)、慢性気管支炎、肺気腫、歯周病等

飲酒
アルコール性肝疾患等
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また、健康ブームで生活習慣病がよく取り上げられる理由には、年を重ねるごとに患者数が増加している事に起因していると思われます。

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2012年6月7日
生活習慣病による年間死亡者数は3,600万人、2030年には5,500万人に 2012年世界保健統計(WHO)

世界保健機関(WHO)が発表した「2012年世界保健統計」によると、2008年の世界の総死亡数は5,700万人で、そのうちの63%にあたる3.600万人が、脳卒中や癌、心疾患、糖尿病、高血圧症、動脈硬化などのNon-communicable disease:NCD(生活習慣病)が原因で死亡しています。

生活習慣病は中年~高齢者の間で急増しており、WHOは2030年までに、生活習慣病による死亡数が5,500万に増加し、そのうち、心疾患による年間死亡数は2,500万人に、また、がんによる死亡数は1,300万人に増加すると予測しています。
生活習慣病による死亡で割合が高いのは、「心疾患」(48%)で、次いで「がん」(21%)、「慢性呼吸病」(12%)と続きます。WHOは、心疾患による年間死亡数は1,700万人(2008年)から2,500万人(2030年)、がんによる死亡数は760万人(同)から1,300万人(年)に増加すると予測しています。

脳卒中と冠性心疾患のおよそ半分で高血圧が原因となっており、2004年には全死因の13%にあたる750万人の死亡の直接原因だったとみられています。

糖尿病は生活習慣病による死亡の直接的な原因であり、全体の3.5%を占めています。
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上記では、生活習慣病の原因と疾病の種類が挙げられていますが、よく耳にする生活習慣病といえば、高血圧、糖尿病、高脂血症が挙げられるのではないでしょうか(がんについては、悪性腫瘍という細胞は存在しますが、がんという疾病は存在しません。これについてはRaptBlogで明らかになっています。また、「がんは存在しない」に関連した記事のリンクのまとめを当ブログ「誰でも救われることを伝えたくて」にて公開していますので参考にしてください。)。

高血圧、糖尿病、高脂血症は、「トリプルリスク」と呼ばれ、生活習慣病の中でも特に注目されています。

それぞれの疾病を治療する際に主に標的となる臓器には、高血圧なら血圧コントロールを主に担う心臓と腎臓であり、糖尿病ならインスリン分泌を担う膵臓であり、高脂血症では脂質合成分解を担う肝臓となります。
しかしながら、血圧、血糖値、脂質合成分解は、すべて脳の指令を介して調節されている事が明らかになっているのにも関わらず、一般的に脳機能について注目されることはあまりありません。

例えば、血圧と脳機能の関係については、医療系大学では「機能形態学」という科目で学習します。
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<循環反射>
(1)頸動脈洞・大動脈弓反射
頸動脈洞や大動脈弓などに圧受容器が存在し、この部位の血圧が上昇すると反射性に中枢から血圧を下降される命令が出される。逆に、この部位の血圧が低下すると血圧は上昇する。

血圧上昇→圧受容器興奮→延髄の心臓中枢→副交感神経活性化→心拍数減少→血圧低下

(2)ベインブリッジ反射
心臓の右心房壁に伸展受容器が存在し、ここが壁の伸展(右心房に多量の血液が戻る)を感知すると心拍数が上昇する。

静脈還流量増加→伸展受容器興奮→延髄の心臓中枢→交感神経活性化→心拍数増加→血圧上昇

(3)頸動脈体・大動脈体反射
頸動脈体や大動脈体に化学受容器が存在し、血中の酸素分圧が低下(血中の二酸化炭素分圧が上昇)すると、心臓機能を促進させ全身への酸素運搬能を高める。

血中酸素分圧低下→化学受容器興奮→延髄の心臓中枢→交感神経活性化→心拍数増加→血圧上昇

もっと詳細に知りたい方、参考資料はこちら
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延髄の心臓中枢が血圧コントロールに重要である事がお分りいただけますが、延髄は脳機能によってコントロールされています。

さらに、血圧と脳機能の関係については、以下のような(研究)知見が報告されています。
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頸動脈にある圧受容器は、血圧を常に感知することによって血圧を一定に保とうとするためのセンサーです。
たとえば、血圧が上がったことを圧受容器が感知します。すると、脳に「血圧が上がった」という報告が伝わり、神経を通して体内の各臓器に「血圧を下げて一定に保つように」指示をするのです。これを圧受容器反射といいます。圧受容器によって危険を感知し圧受容器反射によってその危険を回避する、つまりこの2つの働きは「血圧を常に監視しながら血圧を決めることのできる生体固有の大事なシステム」といえます。このとき活躍する神経が「交感神経」です。交感神経は血圧を上げるアクセルのような働きをします。
血圧の変動を察知し一定に保とうとすることは「生体の恒常性(生物が外からの影響に左右されず身体を一定の状態に保とうとする習性)」を保つためのしくみのひとつで、とても重要な働きです。それにもかかわらず、これがきちんと機能せず高血圧になってしまうのは、中枢である脳の働きが正常でないからです。
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さらに、交感神経だけではなく、副交感神経も大事である知見も報告されています。

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塩分コントロールをして圧受容器反射が起きる状態を保つ以外には、副交感神経を活性化させることが重要です。副交感神経は、交感神経をアクセルとすると、ブレーキのような役割をしています。最近の我々の研究で、副交感神経を活性化する事で圧受容器反射の脳の役割が回復する可能性があることがわかりました。つまり、このブレーキとアクセルの両方の役割がうまく機能するように身体を管理することが望ましいのです。
では、副交感神経を活性化させるにはどうすればよいのでしょうか。肺や消化管・骨格筋から脳への神経が副交感神経を活性化しますので、肺をしっかり膨らまして筋肉を使う適度な運動や楽しく食事をすること、すなわち「生活習慣を整える」ということが重要です。
減塩をはじめとした生活習慣の改善が高血圧治療に欠かせないことは、以前から指摘されていることです。この記事では、それが欠かせないことの理由を科学的な根拠をもとに説明してきました。生活習慣の改善がこれほど重要視されることには、以上のような理由があるのです。
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やはり、血圧のコントロールには、脳機能が重要であることがわかります。

したがって、この方を始め、高血圧治療においては一般的に減塩が推奨されていますが、脳機能がしっかりと働き、交感神経と副交感神経、つまり、アクセルとブレーキがしっかりと働いていれば、血圧低下を目的とした減塩は必要ないと思われます。

その理由の一つは、私は、信仰をもつことによって、不安、心配、恐怖や悩みが無くなり、ストレスにさらされる時間が軽減し、さらに酒を断つことによって、減塩(私は東北地方の出身ですが、食生活ではかなり塩分を摂取しています。)を行う事なく血圧が低下したからです(最高血圧が150台くらいから、120から130台に下がりました。)。

信仰によって、脳機能が改善するという記事は、こちらをどうぞ。

〈第112弾〉現代科学の知識はどこまで本当か。

また、減塩が必要ではないと考える2つ目の理由は、現在の食塩摂取量の目安が曖昧過ぎる事です。

まずは、現在の食塩摂取量の目標値を見てみましょう。
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高血圧の予防のためにも食塩制限を―日本高血圧学会減塩委員会よりの提言(2012年7月:2016年6月修正)
高血圧の治療においては食塩制限が重要で,日本高血圧学会は1日6g未満を推奨しています。食塩と高血圧の関係はよく知られていますが,食塩摂取量が非常に少ない地域では高血圧の人はみられず,加齢に伴う血圧上昇もほとんどないことが示されています。食塩制限は,正常血圧の人にとっても,高血圧の予防のために意義が大きいと考えられます。日本では塩分の摂取がまだ多く,一般の人の食塩摂取量について,男性は1日8g未満,女性は7g未満とされていますが,欧米のいくつかの国では,一般の人にも6g未満を推奨しています。また,世界保健機関(WHO)も,すべての成人の減塩目標を5gにしました。
正常血圧でも高めの130-139/85-89mmHgは正常高値血圧と呼ばれ,より低い血圧に比べると循環器病の危険性が高く,高血圧になりやすいことから,食塩制限を含む高血圧に準じた生活習慣の修正が勧められています。また,糖尿病や慢性腎臓病の人は,正常血圧でも循環器病や腎不全の危険性が高いことが知られており,予防のために食塩制限が重要と考えられます。したがって,日本高血圧学会減塩委員会は,高血圧の予防のために,血圧が正常な人にも食塩制限(可能であれば1日6g未満)をお勧めします。特に糖尿病や慢性腎臓病の人は,循環器病や腎不全の予防のためにも,1日6g未満の減塩を推奨します。また,大人になっての高血圧や循環器病を防ぐためには,子供の頃から食塩を制限することが望まれます。
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日本高血圧学会は1日7~8g未満を、WHOは1日5gを目標にしているようです(日本と世界で目標値が違うのも不思議ですね。)。

それでは、これまでの知見から体内に必要な1日の食塩摂取量を考察してみましょう。
まずは、食塩摂取量とはあまり関係ないですが、一つの知見として、体内のナトリウム(厳密にはナトリウムイオンですが)量から体内食塩相当量を計算してみます。
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血清ナトリウムの基準値は、135~145mEq/L。
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さらに、体重あたりの水分量は以下になります。
ーーーーー(引用はここから)ーーーーーーーーーーーーー

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成人男子の場合、体重の60%が水分量ということになります。

したがって、成人男子の体内ナトリウム量は、以下のように計算できます。
例 : 成人男性体重60kg=総体内液量36L
血清ナトリウム基準値は135~145mEq/Lなので、間をとって140mEq/Lとすると、
ナトリウム量は140mEq/L×2.3=322mg/dL(mEq/L→mg/dL換算についてはこちら)
総体内液量は36Lなので、ナトリウムは322mg/dL=3320mg/L=3.2g/Lより、
3.2g/L×36L=115.2g
したがって、体内ナトリウム量は、140mEq/Lで115.2gとなります。

ーーーー(引用はここから)ーーーーーーーーーーーーー
食塩相当量
食塩はナトリウムと塩素が結合したものです。ナトリウムの原子量は23、塩素の原子量は35.5です。原子量とは比較的な重さをいいます。二つの原子が合わさった食塩の比較的な重さは58.5となります。従って、ナトリウムが1グラムというときには、食塩は2.54グラムになります(58.5÷23≒2.54)。つまり、食塩相当量=ナトリウム量×2.54というように計算します。
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これより、成人男性60kgの基準食塩相当量は115.2g×2.54=292.6gとなります。

すわなち、体重60kgの成人男性の体内には、食塩量に換算して292.6g含まれるということです。多くの読者の方が、かなり量が多いと思われたのはないでしょうか。

では、実際に体内に必要な食塩摂取量を求めてみましょう。

1日に排出される水分量、及び、必要な水分量から食塩摂取量を考察してみます。
ーーーーーー(引用はこちら)ーーーーーーーーーーー
成人の1日に排出される水分量は、①尿として1000~1500mL、②不感蒸泄として約900mL、③糞便中の水分(約200mL)などがあります。
尿は、体内で生じる老廃物などを排泄するために必要な最小限の尿量(約500mLで、これを不可避尿とよびます)と、他に排泄される尿量(500~1000mLで、これを可避尿とよびます。この尿量は飲料などの摂取される水分量や気温、運動量などによっても増減されます)の合計になります。
不感蒸泄は、肺や皮膚から排泄される水分(肺からの呼気に含まれる水蒸気量が約400mL、皮膚から無意識に排泄される(運動時の汗とは異なります)水分量が約500mLになります。
これに見合う摂取される水分は、①飲料水1000~1500mL、②食物に含まれる水分(約800mL)、③代謝水(約300mLで、各種栄養素が体内で酸化分解されるときに生じる水分)などがあり、ホルモンなどによる調節が働きますが、摂取量と排出量との均衡を保つ必要があります。
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どのサイトで調べても1日の水分排出量は2.3~2.5Lで、食事で0.8~1L、代謝水で0.3Lなので、飲料水は1~1.5L摂取するのが良いようです。

一般的に体液の浸透圧と同じ濃度の食塩を含む食塩水のことを生理食塩水といいますが、これには0.9%の塩化ナトリウムが含まれています。

ここで、食事からも塩分が補給され、飲料水で塩分を補給すると想定します。
ここから塩分摂取量を単純に計算すると、排出される水分量は2.4Lとし、飲料水は1.5Lとし、このときの塩化ナトリウム濃度を0.9%(g/100mL)とすると、

体内から失われる塩分量=排出される総水分量から計算=2.4L×0.9%=21.6g
飲料水から摂取する塩分量=1.5L×0.9%=13.5g

となります。

結果、1日あたり13.5g~21.6gの塩分摂取量が、体には最適な補給量のようです。
もちろん、腎臓のナトリウムの再吸収も考慮しなければいけませんが、現状の塩分摂取量(下記数値は、平成29年度のもの)であれば減塩する必要はないと思われます。
ーーーーー(引用はここから)ーーーーーーーーーーーーー
食塩摂取量の平均値は 9.9 g であり、男女別にみると男性 10.8 g女性 9.1 g である。この 10 年間でみると、いずれも有意に減少している。年齢階級別にみると、男性では 20~30 歳代、女 性では 20 歳代で最も少なく、男女とも 60 歳代で最も高い。
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さらに、減塩の危険性については、こちらの記事もどうぞ。
あなたの健康法、本当に大丈夫?「減塩」「糖質制限」は超危険!その意外な真実とは。

結論、過剰な塩分摂取(例えば、30g以上)を毎日続けていたら問題ですが、現状の食生活における塩分摂取量は血圧に影響しないとなります。それよりも寧ろ、アルコールやタバコ、ストレスなどの要因が血圧に強い影響を与えます。なぜなら、アルコール、タバコ、ストレスは脳機能の低下を招くからです。

アルコールとタバコが、脳機能を低下させることを説明した記事はこちら。
「健康になりたいあなたへ」試す価値あり!超カンタン「酸素」吸うだけ健康法。

ストレスと脳機能については、以下の記事をどうぞ。
〈第112弾〉現代科学の知識はどこまで本当か。
RAPT有料記事205 人間の脳は体を動かすエンジンだから、脳の回転を高めてこそ価値ある人間と見なされる。

脳機能の健康を蔑ろにして、各臓器の健康について注意しても、根本的には疾病は治らないですし、健康を手に入れることも出来ません。

高血圧、糖尿病、がんなどの記事は後ほどアップする予定ですので、お楽しみに。



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